対談シリーズ 企業内研修の舞台裏から見えてくる、人材育成のヒント
vol.1 北陸電力株式会社様
北電ビジネスカレッジ -次世代幹部育成に必要な経営の視点を磨く会計教育とは

北電ビジネスカレッジを立ち上げた経緯と現状

小木
北電ビジネスカレッジですが、平成14年から始まりました。2年前の平成12年3月からの電力小売の部分自由化を踏まえ、これからはお客様に選ばれ、競争に打ち勝つための経営戦略を描ける人材を育てていかなければならないという危機感の中で、新たな研修を立ち上げられないかという問題意識がありました。
吉成
今から15程前のことになりますね。
小木
そうですね。当時の社長新木の強い意向があり、今の北電ビジネスカレッジに当たる「経営幹部実践力向上研修」などの研修を立ち上げ、平成14年は、当社にとって「人材育成元年」と言える年でもありました。
吉成 
自由化が背景にあったのですね。
小木 
研修内容は、経営幹部、将来経営を担っていく者に必要な経営全般にわたる高度な基礎知識です。当社だけではなくて、北陸に基盤を置いた様々な企業、自治体の方々にもご参加頂き、異業種のネットワークを築く形態で実施しています。
吉成 
社内に限定せずに、当初から地域の企業の次世代を担う人たちと一緒に育成する。
小木 
それが当時の社長、新木の強い意向でした。
吉成 
そこが素晴らしいですね。
小木 
私共は、地元のお客様に支えて頂いておりますので、そのご恩返しと言っては大袈裟かもしれませんが、そのような意味も込めております。
小木 
研修は、現在、土日を利用した18日間で行っています。
吉成 
受講生の皆様は、相当なプライベートタイムを割いて、積極的意識がないと続かないでしょうね。
小木 
貴重な休日を割いて研修に参加して頂いていますので、それぞれに、様々なご事情があるかと思われますが、皆さん非常に頑張ってご受講頂いております。
小木 
現在、経営政策、競争戦略、組織と人的資源管理、会計とファイナンス、企業法務がメインテーマとなっています。
吉成 
日本の大企業の将来の経営者になる人たちにとって、このようなテーマはこれまでどうしても座学で体系的に学ぶ機会は意外と少ないように思います。
小木 
そうですね。北陸という地域の特性もあり、このような学習機会を希望される方は極めて多いのですが、どうしても東京、大阪、名古屋まで行かないとなかなか学べないのが実情です。
吉成 
地域でこれが受講できる点が大切なポイントですね。
吉成 
私もコンサルタントの立場で企業様に訪問して、様々な役員の方とや執行役員の方とお話をさせていただく機会があった際に、よく話題に出ますのが、なかなかそれぞれの分野の知識とか経験を積み重ねて出世をしてきた方々だけれども、管理者として、あるいは経営者として、本当に必要なベーシックなテーマ、まさにビジネスカレッジで行っているようなテーマを学ぶ機会が少ない。実績があって、経験を積み、能力があるから、その椅子に座ってるんだけれども、考えてみたらその椅子は管理をする立場の椅子で、管理者として必要な勉強っていうのは、また別途あるわけなんですよね。
小木 
はい、そうです。
吉成 
そこが意外と体系的に集中して学ぶ機会が少ないという声は聞きますね。
小木
北電ビジネスカレッジは、講義と事例に基づいたケーススタディを中心に学習していく、より実践的な内容になっています。
小木 
研修期間は約5カ月ですが、受講者同士のネットワークが強く築かれますので、研修が終わってからの同窓会も行われています。
吉成 
参加されてらっしゃる皆さんのレベルも非常に高い印象を受けましたし、また意識も高いと感じました。
小木 
そうですね。北陸、富山を代表する企業で、将来幹部となってご活躍していただく方々にご参加して頂いています。
吉成 
しかも大変、和やかな雰囲気でもありますね。

吉成講師との出会いのきっかけと印象

小木
吉成先生との初めての出会いなんですけど、とても印象に残っています。今から2年ほど前、その日は、富山も大雪でした。
朝から交通機関も乱れておりましたが、夕方になんとか間に合い、吉成先生とお会いすることが出来たのです。
吉成
そうでしたね。東京駅ですね。
小木 
吉成先生とは初対面でしたが、北電ビジネスカレッジの話に熱心に、真摯に耳を傾けてくださいまして、そのことが私としてはすごく嬉しかった。嬉しかったという一言ですね。また、吉成先生のお話は、話題が豊富で。
吉成 
いえいえ、とんでもありません(笑)
小木 
吉成先生と藤山さんにお会いした日に、「これで来年の北電ビジネスカレッジも万々だ」と思い、安心した記憶があります。
吉成 
私も明確に記憶に残ってまして、お世辞ではなく、小木さんのご説明が、研修そのものに対してとても熱意をお持ちでいらっしゃって、強く私に伝わってまいりました。お話をお伺いして、私に務まるかな、という点で緊張感を持ってお伺いした記憶がございます。
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インプレッション・ラーニング講師 吉成 英紀
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