それは企業秘密です(笑)。
それは食い付いてきますよね。
一瞬で学生たちの目の色が変わりましたね。
では逆に、こんな講師はよくないな、こんな教え方はよくないなと思うことはありますか。
私が思うダメなタイプは、オーディエンスを見ていないタイプです。自分が考えていたプログラムを淡々とやるだけでフレキシビリティがないというか、相手を見て反応を伺いながらアレンジできない人はダメだと思いますね。
私も、聞く人に伝えるということをまったく考えていなくて、単に専門的なことを、時間の中で自分がしゃべればいいと思っている人は良くないと思います。あと自分の失敗談としては、私がいちばんよくやるのが暴走です(笑)。相手がついてきていない。伝わっている何人かとは目があっているものだから、それでずっとしゃべっていて、実は6割ぐらいの人がついてこれていなかったというのはやってしまいがちです(笑)。
私も本当に失敗したなと思ったことがありました。受講者から明らかに誤った答えが返ってきたときに、時間に追われていたこともあって、「それはちょっと違いますね」とはっきりみんなの前で言っちゃったことがあるんです。そうしたらその方は、それは5回のコースだったんですけど、そのときの3回目までしか来なくて。
あー、それは仕事が忙しかったんですよ。
そうかもしれないですけど、やっぱりしてはいけないことだったなと、すごく反省しました。いつもなら「着眼点はいいですね」とか、次につながる対応をしていたのに・・・。
相手にもよりますよね。大学院のビジネススクールの場合は、違うことは「違う」と言って欲しいと学生に言われますよ。
僕の場合、変な答えが返ってきたときは、「えー」と笑ってごまかします。あとは「残念!」とか、ちょっとギャグをまぶすといいかもしれないですね。