「イノベーションを導き出す」企業内研修
Impression・ラボ座談会 vol.1 2010年6月14日(月)午後
吉成英紀氏:(有)吉成コンサルティング代表取締役、コンサルタント金子智朗氏:ブライトワイズコンサルティング合同会社 代表社員、公認会計士 税理士平林亮子氏:合同会社アールパートナーズ、平林公認会計士事務所 代表 公認会計士畑下 裕雄氏  株式会社プロキューブジャパン 代表取締役 公認会計士 税理士 公認内部監査人
会計をもっと楽しく!
平林
会計をさらに勉強しようという風潮はあるものの、会計は難しいとか、実は数字が苦手という人もいますが、どう取り組めばいいでしょう?
吉成
人によって違うと思いますが、基本的にはお金なんだと思います(笑)。お金、欲しい? 何をやって、いくら儲かるの?と考えることが、もう、会計ですから。お金欲しいから宝くじ買いましょうではなくて、事業をしましょうということです。商売や事業と考えると、会計は身近になりますよ。
畑下
そうですね。経済活動は、最後は数字に収斂していくわけです。365日24時間の経済実態を見ることはできませんが、365日が終わった段階で出来上がった数字を見ることで、365日を想像することができる。これは楽しいと思いますよ。
金子
私は少し違う視点を持っていて、会計は「指標」だと思っています。これはいわば採点基準ですから、人の行動に大きな影響を与えますよね。やや管理会計的ですが、数字は人の行動をドライブさせる有力な手段ですから、マネジメントや人の行動とのつながりで考えると、きっと興味が出ると思います。
平林 
数字を日々の行動とつなげると、会計はもっと楽しくなるということですね。
吉成 
最後にもう一ついいですか。
平林 
どうぞ(笑)。
吉成 
実は私、簿記の入門編を教えていて痛感していることがあるのですが、「なぜ簿記が難しいのか」というのは、私の中で明白になっているんです。
平林 
なんでしょう?
吉成 
それは「資本の部」です。資産が分からない人はいません。負債が分からない人もいない。資本というか純資産、あれが分からないんです。ですから私は、そこに重点を置いて教えるようにしています。簿記はみんな、何となく分かったで、あとは慣れて慣れて3級、2級と取っていきますよね。でも大人になって会計を常識として身につけるのであれば、何となく分かったじゃダメなんです。簿記の3級、2級のアプローチではなくて、1日でいいから完全に分かることが大事です。そのためには純資産を分かっていただくのが一番早い。これでかなりすっきりします(笑)。
平林 
なるほど、いきなり肝の部分を教えるということですね。今、IFRSがああなる、こうなるということばかり取りざたされていますが、私たちはいろいろ工夫をして、楽しく会計を伝えていければと思います。本日は、ありがとうございました!
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